責任重大の子猫の育成ボランティア

飼い主がいなくなってしまった動物たちの保護をするボランティアにも、さまざまな活動があります。被災地においても、今までかわいがられてきた犬や猫が途方にくれている姿で保護されているのを、私水田昌宏も何度か見てきました。動物たちの保護が必要なのは被災地だけではありません。子犬や子猫が生まれて世話ができないから捨てる、といったことで野良猫や野良犬になってしまう動物がたくさんいます。特に猫は1度に5匹程度の子猫を産むため、猫の数は一気に増えてしまい、飼えなくなってしまうというケースも多いのです。

千葉市動物保護指導センターでは「子猫の育成ボランティア」を募集しています。その中に、乳のみ猫育成ボランティア制度、というものがあります。千葉市動物保護指導センターには、猫の出産ラッシュである4〜5月には、毎日十数匹の乳のみ子猫が持ち込まれます。捨てられた子猫や、野良猫の母猫が育てなくなった子猫たちです。

この子猫たちに新しい家族に譲ることができる日齢まで預かり、ミルクを飲ませるのが活動内容です。子猫が一生懸命ミルクを飲んでいる姿は感動的です。動物の世話はことばが通じない点や目を離せないということもあり大変ですが、子猫の姿はあいらしく、こちらも癒やされます。自分がミルクをあげないと生きていけない、という責任重大な活動であり、その活動をすることで、子猫の命が助かるという大変やりがいのある活動だと水田昌宏も感じました。

集合住宅の場合は飼育が許可されていることや、先住猫がいる場合は隔離スペースがありワクチン接種を行っていること、猫の送迎・資材の運搬が可能であること、本人が長時間・頻繁に外出しないなど、条件がありますが、やりがいのあるボランティア活動だと思います。