患者さんの気持ちをやわらげる病院でのボランティア

私は病院に行くのは好きではありません。注射は痛いし怖いし、消毒薬など独特のニオイも苦手です。
水田昌宏と同じように、そう感じる人は多いでしょう。
しかし病気になってしまったら、嫌でも病院に通い治療を受けなければいけません。
苦痛ではありますが、仕方のないことです。
まだ体が健康であればいいのですが、体が不自由だったり、病気でふらついていたりすると、病院に行くのも億劫でしょう。
しかし、病院で活動するボランティアは、そういった負担を軽くすることが可能です。

病院は看護師さんや医師はみなさん忙しく、細かいところまで手が行き届かないことも多いものです。
ボランティアは細かいところに手を差し伸べることができます。
雨の日、玄関で患者さんを待ち、傘を受け取って入れるのを手伝う、松葉づえをついている人がタクシーから降りれば、
すぐに駆け寄り支える、玄関が濡れていれば掃除をする、といった細やかな配慮は、患者さんにとってとてもうれしいものです。

花の手入れや掃除、本棚の整理や患者さんへの話しかけ、困っている人がいれば声掛けをします。
診察中の親に代わってお子さんと一緒に診察が終わるのを待つ、というのも活動の一つです。
これは忙しい看護師さんなどでは、したくてもできないことかもしれません。自分の意志で、
自主的に行動するというボランティアの基本的なことを遂行しやすいのも病院での活動の魅力でしょう。
患者さんも話しかけやすいことが多く、話しを聞いてくれるのが楽しみと言ってくれる患者さんもいます。

患者さんとの会話の内容を記録し、病院側に報告もします。本音を聞くこともできるので、
病院側はその意見をもとに、改善をしていくということも。
ボランティアの活動が大きく役立っている証拠です。
また、かいがいしく活動をしている姿は、院内を温かく、アットホームな雰囲気になると水田昌宏は思っています。